H・Yさん57歳男性、多汗症(特に脇窩)のコウケントー光線治療

H・Yさんは、営業職で外回りが多く、人と会う機会が多いので何とかならないかと奥様の紹介で来院。 仕事中は、何度も着替えをされているそうです。 多汗症は、病院治療と併用してコウケントー光線治療を行います。 多汗症の方は気になる部分に光線照射を行いがちですが、それではなかなか良くなりません。 多汗症の光線治療は、基本的に交感神経節を狙って照射していきます。 首の横になる「星状神経節」、胸部の「胸部交感神経節」、腰部の「腰部交感神経節」、腹部の「腹腔神経節」です。 手のひらや腋窩の多汗症であれば星状神経節と胸部交感神経節、足の多汗症であれば星状神経節と腰部交感神経節と腹腔神経節を当てます。 治療用カーボンは3001-4008番、3002-5000番、3000-5000番などを使います。 多汗症の光線照射のポイントは、40cm~50cmくらい(←けっこう離しますよ!)の距離で光を当てる感じで少しの温かさ(←寒くない程度)があれば十分です。 週に1回の通院治療を1年間行った結果、腋窩の多汗症が大分良くなり、症状が落ち着いています。これは、コロナ禍で仕事量が調節でき、無駄な時間が減り、帰宅時間が10時➡6時になり、精神的なゆとりが生まれたことも大きかったと思います。 今でも仕事帰りにたんぽぽに寄って光線治療を行っていますが、本人曰く、着替えが必要なくなったことが嬉しいと言っています。 これは、多汗症の症状が良くなった貴重な症例でした。
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