更年期障害の可視総合光線療法

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理論と治験 P276
更年期障害の光線療法
自律神経失調は、血流の減少を招き、皮膚温の低下、つまり冷え症につながります。
更年期障害の多くは,冷え症をともないますので、まず、可視総合光線療法でからだをいつも温かい状態になるようにしておくことが大切です。
それが、不定愁訴を自然に軽減させていくことになります。
また、女性の場合は、そのライフサイクルから、不定愁訴は、更年期に限らず、それ以前においても起こりやすいと考えられますので、
そのようなときにも可視総合光線療法を役立て、さらに更年期障害の予防のためにも定期的に治療を継続することが大切です。
成熟期の女性の卵巣を何らかの理由で摘出した場合にも、「卵巣欠落症状」という人工的な更年期障害がみられることがあります。
このようなときにも早めに光線治療を行うことが大切です。
治療用カーボン:不定愁訴に痛みが含まれている場合は3001-3001番、あるいは3001-5000番、3001-4008番などを用います。
痛みがない場合は、3000-5000番、5002-5002番、4000-6004番を用います。
光線照射部位:基本的な照射は、両足裏部、両足首部、両膝部を各5~10分間、腹部・腰部・後頭部を各5分間ですが、
冷えの程度によって照射時間を延長します。
胃下垂などがある場合は、腹部の代わりに左右下腹部を照射します。

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