光線研究 第578号
歩行障害と可視総合光線療法
筋力低下による歩行障害
高齢に伴い、筋肉を構成する筋線維数の減少や筋肉量
の低下がみられるようになります。
筋肉の重量は、成人で体重の約40%に達します。筋肉
量は、個人差はありますが40歳から年0.5%ずつ減少
し、65歳以降は減少率が増大して、最終的に80歳まで
に30~40%の低下がみられるといわれています。
もし手術などで長期入院を余儀なくされた場合、さらに筋力
低下は増幅されます。
筋力の低下は、少しの運動で筋疲労・筋肉痛を起こし動く
のが苦痛になり、これがさらに活動を低下させる要因にも
なります。
しかし適度な運動とともに、可視総合光線療法を継続する
ことで高齢者であっても筋力の維持や回復は望めます。
治療用カーボン
3000-5000番、3001-5000番、3001-4008
番、3002-4008番を使用します。
照射部位
両足裏部・両足首部・両膝部 各5~10分間、腹部・腰部
各5分間照射。足の冷えが強い場合は、両足裏部・両足首部・
両膝部の照射時間を延長し、ふくらはぎ部などを適宜追加
する。