実践治療報告集P266
39歳 女性
初潮のころから生理痛が強く、当時は市販の痛み止めを飲んでしのいでいました。
20歳代になり社会人になると、デザイナーという仕事のストレスも加わり、生理前になると不眠やめまいだけでなく、手足の強烈な冷え感、ぎっくり腰のような症状が現れました。
また、からだを動かせないほど強い腰痛や、理由もなくイライラして気持ちが落ち着かず情緒不安定になりました。
30歳のときに婦人科を受診し、いろいろ調べましたが、月経前症候群(PMS)と診断されました。
生理不順はとくになかったので、漢方薬を飲みながら、しばらく経過を見ることになりました。「漢方薬は飲み続けないと効果が出ない」と言われたので、半年間きちんと飲みましたが、生理前の症状は全く改善せず、その後は中止しました。
35歳を迎えたころ、仕事上のストレスが強くなりました。生理の有無とは関係なく、毎朝ベッドから起きられず、全身のだるさや不眠がひどくなりました。
受診した診療内科でうつ病と診断され、抗うつ剤の服用を始めました。会社を辞め、薬の服用を続けたところ、1年ほどでうつ症状はなくなりましたが、PMSの症状は続きました。
半年前に、久しぶりに会った友人から、「婦人科疾患には光線治療がよく効く」と勧められました。
早速、光線研究所附属診療所を受診し、通院治療を始めました。光線治療後はからだの芯から温まり、全身がほぐれるような心地よさでした。
2年前にフリーデザイナーの仕事を再開していたので、2週間に1~2回ほど通院しました。通院治療を受けた日は、朝まで熟睡できましたし、翌日はいつもより気分よく仕事ができました。
現在、光線治療を始めて半年が経過しましたが、冷え症も緩和し、むくみもなくなってきました。
◆光線治療
治療用カーボン:3001-5000番。
照射部位・時間:両足裏部・両足首部を各10分間照射、両膝部・腹部・腰部・後頭部(1号集光器使用)を各5分間照射。