腰椎変性すべり症の可視総合光線療法

光線研究 第578号
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●腰椎変性すべり症の症状
初期のうちは腰の重だるさや鈍痛を感じる程度ですが、病状の進行とともに腰痛が強くなります。
多くの場合、姿勢が悪くなり腰が曲がってきます。
腰曲がりは腹腔内の臓器を圧迫し、消化不良や便秘等の消化器症状や頻尿の原因になることもあります。
病状が進行して腰部脊柱管狭窄症を併発すると、下肢のしびれや痛み等の坐骨神経痛症状も出てきます。
また、歩行中に痛みやしびれが出て休んでは歩きまた休むという「間欠性跛行」が見られることもあります。
特に両方の足に症状が出た場合は非常に難治の症状になります。
●治療
治療は保存療法が主体となり、薬物療法・理学療法・神経ブロック療法・装具療法等があります。
いずれの場合もすべってしまった腰椎が元の位置に戻るわけではありませんが、症状の改善が見込めます。
保存療法で効果がみられない場合は、手術が検討されますが、それでも症状が完全に無くならない場合が多く見られます。
●腰椎変性すべり症の治療用カーボン
3001-4008番の組み合わせを使用。
痛みや冷えが強い場合は、1000-3001番を使用。
しびれを伴う場合は、3002-4008番や1000-3002番を使用することもある。
●光線照射部位
両足裏部・両膝部・腰部・腰上部を中心に照射。
両足裏部・腰部は各10分間、両膝部・腹部は各5分間、腰上部は10~20分間照射。
症状によりふくらはぎ部・後大腿部・左右臀部等を適宜追加照射。
※可視総合光線療法でも腰椎の変性が治るわけではありません。
しかし、発症の原因が筋力低下と不良姿勢であることから、光線治療により血液循環を改善させて新陳代謝を活発にし、筋疲労を緩和することが症状軽減につながります。
また、筋肉や血管の圧迫が軽減されることで、痛みやしびれの軽減に大変有効です。
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