脱毛症の可視総合光線療法

光線研究 第483号
9歳 女子
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◆症状の経過
昨年の秋頃より頭髪が抜けはじめた。日毎に脱毛がひどくなり、脱毛部周囲の頭髪を軽く引くだけで沢山抜けてしまった。
その後、脱毛が一層広がり、眉毛まで抜け落ちてしまった。抜け始めておよそ1ヵ月で殆ど抜け落ちて完全脱毛の状態となった。
皮膚科や大学病院で治療を受けていたが、アトピー性皮膚炎があるために頭髪が抜けやすく、治り難いといわれた。
全く改善がなく、学校へ行くのもつらく困り果てて光線研究所附属診療所を受診した。
◆光線治療
治療用カーボン:3001-3001番。
光線照射部位:両足裏部、両膝部、後頭部(1号集光器使用)、左右側頭部(1号集光器使用)、頭頂部(1号集光器使用)
光線照射時間:各5~10分間。
◆治療の経過
光線治療約2ヵ月後、眉毛に発毛が見られ、頭にも産毛が徐々に現れてきた。
治療を3~4か月継続したところ、アトピー性皮膚炎による搔痒感が緩和し、発毛の範囲が広がり次第に希望がもてるようになった。
小児病院でも、大学病院でも効果がみられなかった円形脱毛症が、光線治療をしっかり継続したため、治療1年後には発毛した毛も伸びて元通りの髪になった。
外出や学校にも元気に行けるようになり、物事に前向きに取り組める明るい性格になった。
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