糖尿病に可視総合光線療法を併用

CIMG0272.jpg 光線研究 第447号 84歳 女性 病状の経過 平成元年1月に脳血栓症となり、右半身は弛緩性麻痺の状態でほぼ寝たきりの状態となった。 また以前の糖尿病が悪化し、インシュリン16単位の注射が必要な状態になった。 退院後5月より、治療用カーボン3000-5000番で両足裏部・両足首部・両膝部・腰部・後頭部・右肩部等の治療を開始した。 治療の経過 治療初期は両足裏部の照射により麻痺側の足首や踵が痛くなる陽性反応があり下半身の治療が十分にできなかった。 代わりに右の肩、肘、手首等腰から上の治療を充分に行い、治療2ヵ月後には麻痺側の肩、腕、手首などの痛みは楽になる。 からだが温まり冷えが軽くなるが、足にはまだむくみがみられた。 この間にインシュリン注射は16単位から12単位に減った。 自宅にてリハビリを始め、2ヵ月後には入院中は一歩も前に出なかった右足が少し前に出るようになってきた。 同年10月より病院のリハビリを受け、平行棒の中でささえられながらの歩行訓練で右足が前に出たので、リハビリの先生は「不思議ですねー。こんなこともあるんですね」と繰り返し話していた。 リハビリによる腰や膝の痛みは光線治療によりすぐに治った。 血圧は正常で、インシュリン注射は12から8単位に減った。 食欲が出て食事がおいしくなり、睡眠も良好になった。 その後も光線治療とリハビリを続け、平成2年10月には右足に筋肉がつき、補装具をつけてのリハビリが始まった。 この時点でインシュリン注射は8単位であったが、血糖が下がり過ぎるため4単位に減らした。 その後の検査結果も大変よくインシュリン注射は中止となった。 この時担当医から「ほかに何か治療していますか」、「高齢者ではインシュリン注射が増えることはあっても減ることあまりないので」と言われた。 平成3年5月には平行棒のリハビリ訓練により、補装具をつけた右足はさらに前に出るようになり、食欲、体力もかなり増し、夜間の排尿で起きることもなくなる。 インシュリン注射はなし。 平成3年7月(86歳)の病状は血圧は正常範囲内で安定し、体重は2年間で2kg増えた。 最近食欲が良好で間食もするために、再び血糖が少し上がる傾向にあり念のためインシュリン2単位の注射が急な血糖上昇の予防のために再開された。 現在の光線治療は3000-5000番で、左右足首を1号集光器で各10分、腰部10分、後頭部10分である。
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