長年の光線療法の臨床経験で陽性反応が出やすい方の特徴をまとめてみました。
①自律神経に対する作用
自律神経は人によって4つのパターンがあります。
⑴交感神経⤴副交感神経⤴、⑵交感神経⤵副交感神経⤵、⑶交感神経⤴副交感神経⤵、⑷交感神経⤵副交感神経⤴
自律神経はどちらかが上がっている時は、どちらかが下がっているとは限りません。1日中交感神経が過緊張状態にある方は、光線の反応としてだるさ、疲れ、眠くなるなどの症状が強く出ます。また副交感神経が強い方もだるさ、疲れ、眠くなるなどの症状が強く出ます。
こういう場合は、両足裏部・両足首部・両膝部を5分間だけ当てて慣らしていきます。はじめから全身光線はしません。
②血管に対する作用
いつでも疲れやすく、すぐに横にならないと次のことが出来ない方です。病院では異常はありませんと言われた方は、頸動脈の狭窄です。
ほとんどの方は、左右咽喉部を5分間程度当ててから(場合によって3分間。)、左右の首すじや鎖骨の下を軽くさすってあげるだけで、本来の血行を取り戻して、元気に活動できるようになります。
③長年の疾患、痛み、しびれ、不快感などによる体調不良
長い間、疾患を患っていたり、痛み・しびれ、不快感があると交感神経が優位になり、血流が悪く、冷えになりやすく、眠れないです。
こういう場合は、まず両足裏部・両足首部・両膝部・腰部を各5分間、さする感じでマッサージを5分間程度します。
血行が良くなり、冷えが和らいで、寝つきがよくなり、症状が軽くなっていきます。
④仕事が忙しくて、寝不足や不規則な生活の代謝低下による糖尿病、高血圧、脂質異常症。
まともな生活習慣であれば、30代~50代の働き盛りの方でも生活習慣病の症状は出ません。
とにかく休むことで過緊張になった交感神経を鎮めます。こういう場合の光線は、代謝アップ、自律神経の調整、冷え改善などを目的に両足裏部・両足首部・両膝部・腹部・腰部・後頭部を各5分間当てます。光線後はマッサージで筋肉をほぐします。
光線に慣れてきたら、汗をかかせる場合もあります。
もともとは元気なので、疲れにくくなり、食欲も出て、ぐっすりと眠れるようになります。場合によっては病気は、経過観察程度になることもあります。とにかく生活習慣を正すことと全身光線です。
⑤加齢による体力低下、腰や膝などの身体の節々の痛み
両足裏部と痛みのある部位(腰部や膝部など)2~3か所の要所を当てます。はじめから全身光線はしません。
少しずつ体力をつけながら、体の痛みを和らげていきます。
陽性反応を出さずに少しずつ体を変えていくことは可能です。
精神的なことで光線をどこに当ててもしんどくなる方は、手のひらを当ててみてください。
手のひらから始まった光線照射は、肘に当ててみたりして、少しずつ当てられる部位が増えていき、半年、1年後には両足裏部などに当てても大丈夫になるかもしれません。