コリン性じんま疹に可視総合光線療法

実践治療報告集P121
30歳 女性 コリン性じんま疹
DSC_1900.jpg
こども時代から扁桃腺が腫れやすく、季節の変わり目にはよく熱を出して寝込んでいました。
高校生や大学生になっても、しょっちゅう風邪をひき、暑い夏でも手足は冷たく、友だちにも、「なんて冷たい手なの」とよく言われました。
26歳で就職しましたが、仕事の忙しさと人間関係のストレスからか、年に1~2回は扁桃腺が腫れて高熱を出し、会社を休むことがありました。
かかりつけの主治医には、「ストレスで体が参って、それで発熱している。運動して体力をつけること、ストレスはため込まずに発散させること」と、言われていました。
27歳ごろからは、扁桃腺は腫れないものの、のどの閉塞感を感じるようになりました。
話をしていても声がかすれ、空咳がしばしば出るようになりました。
また、胸の圧迫を感じるようにもなってきました。
運動でストレス解消しようと、週2回、エアロビクス教室に通い始めました。
気分転換にもなり、気持ちよい汗をかきましたが、半年後には、たくさん汗をかいたあと、背中や太ももを中心に、全身に発疹が出るようになりました。
皮膚科では、コリン性じんま疹と診断されました。
発汗とストレスを避けるように言われ、抗ヒスタミン剤を処方されました。
生活習慣を変えるのはむずかしく、薬も飲みたくない気分でした。
そんなとき、友人から光線療法を紹介されたので、急いで光線研究所附属診療所を受診しました。
からだには冷えが大きなストレスになるので、冷え症の解消が必要だとアドバイスされました。
治療器を求め、自宅で光線治療を始めました。
足裏と膝はできるだけ長く照射を心がけました。
光線照射をすると、とても気持ちがよく、からだの中にエネルギーがしみ込む感じがします。
不思議なことに、全身を温めているのに、照射した部位はかゆみを感じません。
治療2ヵ月ほどで、じんま疹は全く出なくなりました。
それから2年が経ちましたが、汗をかいたあとも、じんま疹の再発はありません。
もちろん、のどの閉塞感や胸の圧迫感もなくなって、現在の体調はいたって良好です。
◆光線治療
治療用カーボン:3001-3002番。
照射部位・時間:両足裏部・両足首部・両膝部を各10分間、腹部・腰部・後頭部(1号集光器)を各5分間照射、背中と大腿部(患部)を各10分間照射。
PAGE TOP