ガン術後ケアに可視総合光線療法
可視総合光線療法 実践治療報告集P150
74歳 男性
今から4年ほど前、肺ガンで右上葉の切除手術を受けました。
腫瘍は気管に近い部位にあり、手術後に放射線治療を通常の2倍の回数行いました。
この放射線治療の副作用で、気管が硬くなって変形してしまい、その影響で咳がよく出るようになりました。
それ以降、ずっと続いていた咳が、昨年の夏ころから、急にひどくなりました。とくに、夜寝ているときの咳がひどく、2~3時間おきに咳で目が覚めるので睡眠も浅く、食欲も落ちてきました。
病院からは気管支拡張剤の薬が出され、その薬を飲むと一時的にはよくなるのですが、すぐにまた咳が出ることの繰り返しでした。
右肺手術痕もいまだに腫れて、痛みがあり、困っていたところ、友だちが光線治療のことを教えてくれました。
少しでも症状が軽くなればと思って、光線研究所附属診療所を受診しました。
1回の光線治療で、咳が少なくなり、咳の切れがよくなった感じがあり、この治療は効果があるかもしれないと、治療を続けることにしました。
2回目の治療後、就寝中の咳もだいぶ治まり、以前より眠れるようになりました。
寝汗がよく出ていたのですが、それも少なくなりました。
治療開始から1ヵ月後、咳や淡はほとんど出なくなりました。
右肺手術痕の痛みはなかなかとれず、疲れると強く感じていました。
病院で処方された痛み止めも服用していましたが、痛みは薬ではなかなか改善しませんでした。
そこで右胸の横から手術痕の照射を追加してもらいました。
根気強く光線治療を続け、6か月が経過したころから、胸や背中のつっぱり、痛みは少しずつ軽くなってきました。
治療開始から1年後の現在、食欲も以前より出て、咳や淡も少なくなっています。
深呼吸をするとまだ胸の痛みが少しあるので、引き続き光線治療を続けていこうと思っています。
光線治療
治療用カーボン:1000-5000番。
照射部位・時間:両足裏部・右背中部(患部)を各10分間照射、両足首部・両膝部・腹部・腰部・右胸部(患部)・後頭部・左右咽喉部を各5分間照射。
※光線療法をされている方で、照射方法やカーボンの組み合わせなどでわからないことはいつでもご相談ください。