アトピー性皮膚炎のコウケントー光線療法

光線研究 第476号
4歳 男児
◆症状の経過
生後間もなくアトピー性皮膚炎が現れ、昨年より症状はひどくなった。
特に、頚部、足首に症状が強く現れ、検査によりハウスダスト、玉子、牛乳に陽性反応が認められた。
皮膚科で塗薬をもらい使用していたが、手の甲、肘窩、膝裏にも皮疹が現れ、痒みが強く大変落ちつきがなかった。
よく掻きむしるため皮膚に引っかき傷ができ、分泌物が出て痒みと痛みで睡眠がとれず困っていた。
治療用カーボン:3001-3002番。
照射部位:両足裏部・両膝部・左右足首部を各10分間、右手甲、膝裏、肘窩を各5~10分間。
◆治療の経過
光線治療を開始後、みるみるうちに症状が和らぎ、約3週間後には痒みや痛みが大変緩和した。
中でも足首、手の甲部の回復が著しかった。光線治療開始してからは、塗り薬を中止していたが皮疹症状は落ちつき安定している。
あれほど痛痒いと訴え、何度も夜間に目が覚めて困っていたのが一度も目覚めることがなくぐっすりと眠ってくれるようになった。
両親も、ほっと息が抜けた。
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