肺機能向上に可視総合光線療法
可視総合光線療法 治療報告と症例集P187
76歳 男性
症状の経過
鉱山に36年間勤務していた。
54歳ごろ息切れが強くなり、病院で検査の結果、塵肺症と診断された。
鉱山を退職して服薬を始めたが、徐々に症状が進行して呼吸が苦しくなり、平地でもゆっくりしか歩けなくなった。
少しでも上り坂だと息苦しくて、休み休み歩く状態だった。
また、糖尿病も指摘されており、特段の合併症はなかったが、HbA1cは7%台でなかなか下がらなかった。
60歳のとき、知人より光線治療を紹介されて光線研究所附属診療所を受診し、自宅治療を開始した。
光線治療
1治療用カーボンは3000-5000番を使用。
両足裏部・両足首部・両膝部・肩甲骨間部を各10分間、左右咽喉部を各5分間照射。
2治療用カーボンは3001-4008番を使用。
両足裏部・両足首部・両膝部・背正中部を各10分間、腹部・腰部・後頭部を各5分間照射。
1と2のパターンを、1日おきに交互照射した。
両足裏部・両足首部・両膝部・腹部・腰部は集光器使用せず、背正中部・肩甲骨間部・後頭部は1号集光器使用、左右咽喉部は2号集光器を使用。
治療の経過
光線治療を始めてから、徐々に歩行時の息切れが少なくなり、治療開始約2年で、ほぼ普通に歩けるようになった。
病院の検査で肺の機能低下が指摘されていたが、光線治療を始めてからは、肺機能の低下が横這い状態になってきた。
糖尿病のほうも、光線治療でからだを動かすことが可能になり、血糖値が徐々に下がってきた。
光線療法を開始してから山登りもできるようになり、人の流れと同じスピードで歩けるようになった。
その後、現在までほぼ毎日16年間光線治療を続け、肺活量は3200ccで肺機能の低下はまったくなく、糖尿病のHbA1cは5%台で安定しており、病院の担当医にも大変不思議がられている。
天気のよい日は近くの小高い山道を散歩している。
コメント(光線研究所附属診療所)
塵肺症は根本的な治療法がなく、加齢とともに肺機能が低下し、症状が進行するので、日常生活にも支障をきたすことが一般的である。
本治験例は、光線療法で肺機能低下が抑えられ、症状も改善している。
とくに16年間という長期にわたり、支障なく日常生活を送っていることは、光線療法の「肺機能低下を抑える作用」を裏付ける好治験例である。