食道がんの放射線治療中のコウケントー光線療法
実践治療報告集P165(転載許可済)
66歳 男性 食道がん
私の夫は、3年前に食道がんになりました。食べ物の通りが徐々に悪くなって、病院を受診しました。
当初はとくに異常はないと言われましたが、その後さらに食べ物の通りが悪くなり、内視鏡検査をしようとしたところ、内視鏡が食道につかえて検査できず、MRI検査を受けました。
その結果、食道の入り口から12cmもガンが広がっており、リンパ節にも転移がありました。手術は難しく、「手術をした場合、声も出なくなってしまうので、大変きびしい状態です」と宣告を受けました。
私も夫も目の前が真っ暗になりましたが、できるだけのことはやってみようと思いました。声が出なくなるおそれもあるので手術はやめて、放射線治療と抗ガン剤治療を受けることにしました。
私の母が長年コウケントー光線治療を行っていたので、主人の病気にもよいと思い、コウケントー光線治療を始めました。
◆コウケントー光線治療
治療用カーボン:1000-4008番。
照射部位・時間:毎朝、両足裏部30分間照射、両足首部・両膝部・後頭部(1号集光器)を各5分間照射、上腹部(みぞおち部)(2号集光器)・胸骨部(2号集光器)を各10分間照射。
毎晩、両足裏部30分間照射、腹部・腰部を各5分間照射、背正中部・肩甲骨間部(1号集光器)を各10分間照射、左右咽喉部(2号集光器)を各5分間照射。
朝と夜、しっかりコウケントー光線治療を行い、さらに通院で放射線治療を始めたところ、放射線3回目から少しずつ食べ物の通りがよくなり、以前と同じくらいの食事量がとれるようになってきました。
32回の放射線治療が終わり、CT検査で、ガンがかなり縮小していて、病院の先生も予想以上の効果に、たいへん驚かれておりました。
その後、月1回の抗ガン剤治療を続けていますが、食欲もあり、あまり副作用に悩むこともありません。
現在、発病して3年が経ちますが、先日も検査ではガンはすっかり消失していました。
再発予防のため、抗ガン剤はしばらく続けるとのことですが、コウケントー光線治療も朝晩しっかり続ければ、抗ガン剤の副作用に苦しむことはないと思います。
いまでは、旅行やゴルフも楽しんでいます。病院の治療だけでは、こんなによい経過は得られなかったと思います。
これもコウケントー光線治療のお陰だと、感謝しております。
同じ病気の方は、光線治療もぜひ役立てていただきたいと思います。