光線研究 第546号
58歳 女性 顔面神経麻痺
私は今年で58歳になる女性で、今まで幸い大病もせずに過ごしてきました。
体は子供の頃から丈夫で、仕事も約30年間男性に囲まれた環境の中でバリバリとこなしてきました。
こんな男勝りの私は仕事のパートナーの働きが悪いとすぐイライラしてしまい、ここ数年ストレスを溜め込む毎日を過ごしてきました。
昨年のことですが、左顔面半分に今まで経験したことのない違和感を感じました。
この違和感は次第に強まり頬の筋肉がこわばり、まぶたの開閉が思うように出来なくなってしまいました。
そして歯磨きやうがいの時に口の左側から水がこぼれてしまうようになり、鏡を見ると何とそこに人相の変わり果てた自分が写っていました。
左眼は半分塞がり、口は左側に曲がり、頬の高さが左右で違う顔を見て思わず絶句してしまいました。
元々美人ではありませんがこんなにひどい顔になるなんて・・・。
それと食事の時に味覚が鈍っていることにも気付きました。
不安を抱えたまま病院を受診すると原因不明の顔面神経麻痺と診断されました。
女性として、こんな顔で人に会うのが嫌で6ヶ月間仕事を休んで治療に専念することになりました。
病院での治療は高圧酸素療法を行い、ある程度は回復しましたが、まだまだ完治からは程遠く、元の顔には戻りませんでした。
特に寒い日や湿気の多い日は頬のこわばりとまぶたの重さで不快感が強く、私を困らせました。
その後、鍼治療も併用しましたが、一進一退の状況で「本当に治るのだろうか」と不安な日々が続きました。
光線治療を試してみようと思ったのは、親戚で持病の治療に光線を始めたばかりの者がおり、とても経過がよいとのことでしたので、私も光線治療をやってみる事にしました。
光線研究所附属診療所を受診した結果、治療用カーボンは3002-5000番を使用し、照射部位は両足裏部・両足首部・両膝部・腹部・腰部・後頭部(1号集光器)・左顔面部(2号集光器)を各5~10分間照射することになりました。
診察後すぐに治療して頂きましたが、顔も体もとても気持ちよく、その晩はぐっすり眠ることが出来ました。
翌日には左頬のこわばりが多少緩和し、まぶたの動きもいつもよりスムーズな感じでした。
二回、三回と通院するうちに顔の筋肉がゆるみ頬のこわばりが気にならない位になりました。
治療の継続でまぶたの重さが取れてきて眼の開閉がしっかり出来るようになり、鈍っていた味覚が戻り食事がおいしく感じられるまでに回復してきました。
光線を体に照射するだけで、ここまで良くなるとは思っていませんでしたので、本当に良かったと実感しています。
顔の表情もだいぶ戻ってきて人に会っても恥ずかしくない程度になりました。
まだ完治ではありませんが、仕事に復帰して、また忙しい日々を送っています。
これからはストレスを溜めないように気を付け、完治するまで仕事の合間を縫って定期的に光線研究所附属診療所に通院したいと思っております。