糖尿病による足部障害

光線研究 第488号
◆糖尿病による足部障害
糖尿病によって全身に血管病変が起こってきます。
この結果、血管閉塞、壊死、潰瘍、感染が足に起こった状態をいいます。
血管病変は大血管障害と、細小血管障害に分けられます。
大血管障害では大血管にアテローム(粥腫)硬化がおこり、血栓形成に続いて血管閉塞がおこります。
大血管に閉塞がおこると、末梢の広範囲に壊死が起こってきます。
細小血管障害では、細小血管の血流が悪くなると皮膚は潰瘍を形成し易くなり、二次感染をおこし壊死を伴います。
多くの場合、糖尿病性阻血変化は徐々に進行します。
■治療
禁煙を守ることが大切です。
静脈血栓症では、予防が優先します。
保温に留意し睡眠時には下肢の挙上(上に持ち上げる)姿勢をとり、血流の改善につとめます。
糖尿病性の足部障害に対しては血糖値をコントロールする事が大切で、多発神経障害は一度発症すると回復は困難となります。
■光線治療
◆治療用カーボン
3000-5000番、3001-4008番
◆光線照射部位・時間
両足裏部・両足首部・ふくらはぎ部・後大腿部・腰部は各5~10分間、左右下腹部(1号集光器)・後頭部(1号集光器)または左右咽喉部(2号集光器)を各5分間照射。
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