非結核性肺抗酸菌症に病院治療と可視総合光線療法
可視総合光線療法 実践治療報告集P152
74歳 女性
非結核性肺抗酸菌症(結核菌以外の抗酸菌で引き起こされる感染症)は、いつごろ発症したかはわかりませんが、60歳ごろから咳と痰がときどき出ておりました。
徐々に痰の量が増えてきたので、近くの病院を受診したところ、慢性気管支炎と診断され、1ヵ月間、抗生物質を服用してもよくなりませんでした。
別の漢方医には山ほどの漢方薬を処方されましたが、とても飲み切れずやめていました。
67歳のときに喀血し、初めて非結核性肺抗酸菌症が見つかりました。
具体的な治療はなく、2ヵ月ごとのレントゲンで様子を見ていました。
その翌年の夏、風邪で発熱後に血痰が出ました。
病状が進んでいるので、2~3種類の抗生物質を2年間服用するように言われました。
しかし、発熱のときに抗生物質を1週間服用すると、食欲がなくなりました。
もともとやせていたのですが、体重がさらに1kg減って、36.5kgになり、からだがだるくなりました。
抗生物質を2年間も飲み続けることは、とてもからだが耐えきれないと思いました。
そんなとき、近くの薬屋で勧められた光線治療は、副作用もなく、大変よさそうな治療法に思えました。
早々に治療器を手配して、光線研究所附属診療所にも相談して、自宅で光線治療を始めました。
結局、抗生物質は使わずに、光線治療のみを続けていました。
すると、光線治療を始めて1年後に受けた病院の検査で、「右肺にある空洞が少し変形し、縮んできた」と指摘されました。
その後は、血痰が出たりもしましたが、病院の検査では少しずつ空洞が平たくなり、2年あまりで右肺の空洞はなくなったと確認されました。
これは光線治療のお蔭だと思い、非常に感謝しました。
現在、光線治療を始めて6年が経ちました。
残念ながら、肺機能は健康な人の3分の1しかありませんが、血中酸素濃度は97~98%(基準値は96~100%)くらいあり、咳などで苦しいときは、缶入りの酸素をときどき吸う程度でよく、これも光線のお蔭だと喜んでおります。
強い薬には、からだが耐えられないものですから、これからも毎日の光線治療で、少しでも楽に過ごせるように努力したいと思います。
光線治療
治療用カーボン:3000-5000番、または5002-5002番。
放射部位・時間:両足裏部・肩甲骨間部を各10分間照射、両足首部・両膝部・左右咽喉部を各5分間照射。