貨幣状湿疹の可視総合光線療法

光線研究 第535号
97歳 男性
◆病状の経過
90歳頃から上下肢に湿疹が現れはじめた。皮膚科では貨幣状湿疹と診断された。
皮膚科の処方薬は効果がなく、内服薬は服用すると不快なため中止した。
93歳時、娘の友人から紹介され光線研究所附属診療所を受診した。
◆光線治療
治療用カーボン3000-3002番を使用し、両足裏部・両足首部・両ふくらはぎ部・両膝部・両大腿部・左右前腕部を各10分間、左右咽喉部(2号集光器使用)を各5分間照射。
◆治療の経過
光線研究所附属診療所への通院治療と自宅治療を行った。
上肢の湿疹は治療2ヵ月後から改善し、治療1年で右前腕の湿疹は完治し、左前腕、下肢の湿疹は1年3ヵ月で完治した。
97歳の現在、光線治療継続により大変元気で、絵の仕事は続けている。
56歳 女性
◆病状の経過
54歳頃、下肢に発疹が出始め、徐々に大きくなった。2ヵ月後から背中や腹部に小さな発疹が急激に広がってきた。
皮膚科治療で改善がなく、以前行っていた光線治療を行うため光線研究所附属診療所を再診した。
◆光線治療
治療用カーボン4000-4009番を使用し、両足裏部・両足首部・下腿前面・両膝部・腰部・背中全体を各10分間、後頭部(1号集光器使用)5分間照射。
◆治療の経過
自宅で光線治療を行った。薬は中止し、発疹がジュクジュクした状態の時は患部のみ各30~60分間と長めに光線照射を行った。
照射時間延長により湿疹は徐々に改善に向い、光線照射だけで約10ヵ月で完治した。
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