腰椎圧迫骨折後の痛みに可視総合光線療法
可視総合光線療法 実践治療 報告集P63
85歳 女性
75歳のときに転んで腰椎を圧迫骨折し、それ以後さまざまな治療を試みましたが、腰は常に重だるく、荷物を持って歩くのがつらい状態でした。
椅子から立ち上がるときに、腰が固まったようで、すぐに歩き出すことができません。
数年前に整形外科でコルセットを作り、日中はいつもつけておりました。
去年の秋ごろから、左の太ももにしびれが出て、ますます歩きにくくなりました。
ある日、岩盤浴に行って帰宅後、急に腰に強い痛みを感じ、起き上がるのもつらくなりました。
整形外科の検査で、以前に圧迫骨折した部分に新たな圧迫骨折が見られると診断されました。
そのためか、尿の出もチョロチョロという感じで、泌尿器科では「加齢によるもので、有効な治療法はない」と診断されました。
半年後、強烈な痛みは減りましたが、からだを動かすのもつらい状態でした。
義妹から神経痛が光線治療で軽くなったと聞き、私もよくなればうれしいと、早速、光線研究所附属診療所を受診しました。
光線研究所附属診療所では「からだの冷えをとり、血行をよくして筋肉をやわらかくすること、姿勢をよくすることが、痛み解消に重要です」とアドバイスをいただき、光線治療を受けました。
1回目の治療では腰の状態に変化はありませんでしたが、尿の出が少しよくなりましたので、1週間に1~2回通院治療をすることにしました。
2回目の治療では、腰痛が少し軽くなり、以前より腰を伸ばせるようになりました。
治療2ヵ月後、周りの人からも腰が伸びて、姿勢がよくなったと言われました。
そのころ、白内障の手術のため1ヵ月間、光線治療を中断したせいか、また腰痛が出てきました。
その上、尿の勢いも、弱くなってしまいました。
光線治療を再開しましたが、最初のときほど早い改善が見られず、気持ちが焦りました。
しかし、光線研究所附属診療所の方々の励ましもあり、通院を続けることができました。
治療再開3ヵ月で、痛みを感じない日が出てきて、6か月目にはコルセットが不要になりました。
現在では治療開始から1年が過ぎ、腰痛は改善して、一人暮らしですが不自由はありません。
尿の出も普通になりました。
これからも、しっかり光線治療で体調管理に努めます。
光線治療
治療用カーボン:3001-4008番。
照射部位・時間:両足裏部・腹部・腰部を各10分間照射、両足首部・両膝部・後頭部(1号集光器使用)を各5分間照射。