紫外線の功罪④

光線研究 第471号
海岸の強い日射しに長い時間あたれば皮膚が赤くなり皮がむけたりします。
もっとひどくあたれば水ぶくれになったりもします。
このように太陽光に含まれる紫外線は、皮膚に悪影響を及ぼす作用もありますが、これは、強い紫外線を大量にあびた場合で、弱い紫外線では問題はありません。
また、我々日本人のような有色人種は紫外線に強く、紫外線で皮膚癌になるような心配もないと言われています。
最近この紫外線の悪影響が必要以上に取り上げられ、紫外線不要論のような風潮も見られますが、先に述べたとおり、紫外線の不足は、くる病などのように骨を弱くします。
最近よく耳にする骨粗鬆症の予防にはこの紫外線は必要不可欠です。
紫外線に限らず、私たちが生きるのに不可欠な酸素も多すぎれば悪影響がでますが、だから不必要ということはありません。
生体に紫外線は必要であり、さらに生体は紫外線の有益な面をうまく利用し、悪影響には耐えるしくみが備わっています。
これは、生体の長い進化の歴史の中で備わったしくみと思われます。では生物はどのように進化してきたのでしょうか。
続く・・・
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