年齢を重ねるごとに出てくる体の痛みに可視総合光線療法
今年の暑い季節にも、部屋を涼しくして当てる光線療法は、冷え切った体を深部から温め、体の痛みを和らげる効果あり。
光線研究 第514号 (転載許可済)
85歳 女性 膝痛、冷え症、肺の影、大動脈瘤
◆症状の経過
60歳代半ばより両膝痛に悩んできた。
整形外科や接骨院などにかかったが、痛みが完全に消退しなかった。
痛みのため正座は不可能で、立ち上がり時や階段の下りではすぐに動けない状態であった。
また、誕生日検診で左肺の影を指摘され精査中であった。
元々手足の冷えが強く、高血圧症で10年前より降圧剤を服用していた。
光線治療は20年前に一時膝痛で使用したが、その後使用していなかった。
光線治療を再開するため光線研究所附属診療所を受診した。
◆光線治療
3001-4008番の治療用カーボンを使用し、両足裏部・両膝部・肩甲骨間部を各10分間、両足首部・腰部・後頭部(1号集光器)を各5分間照射。
◆治療の経過
肺の影はCT検査2週間後、大動脈瘤(直径6cm)と診断された。
しかし、高齢のため手術は出来ず、3ヵ月毎の経過観察となった。
結果を聞いてから、冷え症が一層強くなり夜間頻尿で熟睡できなくなった。
そこで、1000-3000番の治療用カーボンに変更し、両足裏部・両足首部・両膝部・肩甲骨間部を各10分間、腹部を追加し、腹部・腰部・後頭部(1号集光器)を各5分間の治療に変更した。
3ヵ月目のCT検査では、大動脈瘤は変化ないが、体調も良好となり趣味の植木いじりをしても膝痛のつらさはなくなった。
現在、治療開始4年目であるが、大動脈瘤の経過は良く、6ヵ月ごとの検査になっている。
膝痛はまだ完治には至らないが、日常生活に支障なく、入浴中は正座が可能となり、確実に回復の兆しが見られている。