扁桃炎の可視総合光線療法

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理論と治験 P286
扁桃炎の光線治療
慢性扁桃炎の子供は、からだが冷えやすく、食欲がない
ため、体重増加が少なく、全般に活気がありません。こ
れは、発熱にともなう体力消耗により、からだの抵抗力
、つまり熱エネルギーの不足が生じていることを意味し
ていると考えられます。
可視総合光線療法は、浸透力に優れた深部温熱作用がか
らだに不足したエネルギーを補給し、冷えたからだを温
め、低下した新陳代謝を盛んにします。さらに、光化学
作用がビタミンDなど光産物の産生を促し、カルシウム
代謝を是正して免疫機能を高めます。これらの総合的な
作用によって顔色がよくなり、食欲・便通・睡眠などの
全身状態の改善とともにからだの抵抗力が強化され、扁
桃を中心とする炎症を早く鎮めて症状を緩和させます。
また、治療の継続により体質を改善することは、扁桃炎
の再発予防・健康維持の観点からも重要な対策となります。

治療用カーボン:3000-5000番あるいは5002-5002
        番を用います。扁桃の化膿が強いときは
        3001-4008番、3007-4001番を用
        います。
光線照射部位:両足裏部5~10分間、両膝部5分間、
       左右咽喉部各5分間を照射します。ただし、
       扁桃の腫れが強く高熱の場合は、両足裏部
       10~30分間、左右咽喉部各10分間と
       照射時間を長めに照射します。なお、扁桃
       に膿栓がみられるときは、口中部を、2号
       集光器あるいは3号集光器を使用して、5
       ~10分間追加照射するとよい場合もあり
       ます。

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