急性中耳炎(滲出性中耳炎、化膿性中耳炎)の光線照射部位

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光線研究 第449号
急性中耳炎(滲出性中耳炎、化膿性中耳炎)の照射部位
滲出性中耳炎は両足裏部・両膝部を各5~10分、左右咽喉部を各10分照射し、患側耳部は2号ないし3号集光器を使用して20分間照射する。
健側耳部は5分間照射する。
症状が緩和してきたら各5分の照射を完治するまで続ける。
化膿性中耳炎では発熱があり耳痛が強い場合は両足裏部を30~60分間照射する。
次に痛む耳を2号または3号集光器を使用して疼痛が緩和するまで照射する。
さらに乳様突起部にも痛みがある場合には、2号集光器を使用して乳様突起部を10~20分照射する。
なお耳を直接照射して不快であれば、代わりに同側の乳様突起部を照射する。
扁桃炎やアデノイドにより喉の痛みを伴う場合は左右咽喉部を各5~10分も照射する。
鼓膜に穿孔を生じ耳漏が出るようになったら、両足裏部・両膝部を各5~10分、左右咽喉部を各5分、患側耳部10分、健側耳部5分の照射とし完治するまで続ける。
治療初期は光線治療によって耳漏が急速に増加するが、これは膿汁が鼓膜を通って排出されるためで心配な症状ではありません。
中耳炎に限らず化膿性疾患では、排膿が速やかに生じないと症状の軽減・治癒が期待できません。
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