副鼻腔炎手術後の安定に可視総合光線療法

光線研究 第582号
副鼻腔炎術後
細菌感染やアレルギーなどによる鼻炎で鼻腔内の粘膜が腫れると、副鼻腔との交通路が遮断されます。
その状態が継続した結果、副鼻腔に慢性的な炎症が起こるのが副鼻腔炎です。
薬物療法で改善しない場合、最近では内視鏡を使って手術を行なうケースが増えています。
術後、鼻腔は粘膜が一時的に腫れたり、かさぶたが付着するなど、新たな細菌感染を起こしやすくなります。
光線治療を併用すると、体の熱エネルギーを補い粘膜を丈夫にして腫れを軽減させます。
また免疫強化作用によって細菌感染を予防し、術後の安定した鼻の状態維持に効果的です。
◎副鼻腔炎術後の光線療法 治験例
64歳 女性 副鼻腔炎術後
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◆症状の経過
61歳時に風邪の後、急に左耳の聞こえが悪くなった。
耳鼻科を受診し、左耳の中耳に溜まっていた水を排出するため鼓膜に穴を開けてチューブを入れた。
治療後、水の溜まりは改善したがチューブを抜いて暫くすると再発。
根本的な治療には副鼻腔炎の手術が必要と言われた。
鼻は子供の頃から詰まりやすく、6年前に降圧剤の服用を始めたことで鼻水、鼻詰まりがさらに悪化し、臭いも分からなくなった。
術後の経過を少しでも良くしたいと思い、20年前にめまいの治療で使用した光線治療器を思い出し、光線研究所附属診療所を受診した。
◆光線治療
治療用カーボンは、3001-4008番を使用。
両足裏部10分間、両膝部5分間、後頭部(1号集光器)5分間、左右耳部(2号集光器)10分間、左乳様突起(2号集光器)10分間、鼻部(2号集光器)10分間照射。
◆治療の経過
副鼻腔炎の手術は成功。
術後、患部に痛みや腫れが多少あったが、自宅ですぐに光線治療をしたところ、1週間ほどで治まり、臭いが以前の6割程度回復し、鼻呼吸も可能になった。
中耳の水は残っていたが、内服薬・点耳薬と光線治療の併用を半年間ほぼ毎日続けた結果、徐々に消失、聴力も正常になった。
その後3年経過したが再発はなく元気である。
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