切り傷、火傷、床ずれ、手術痕の傷に可視総合光線療法
光線研究 第508号
創傷治癒と可視総合光線療法
切り傷、外傷、火傷、床ずれ、手術痕などの傷を積極的に治癒に導くためには、全身並びに患部局所の血液循環を良好にさせ、同時に治癒に必要な各種の細胞の再生を促し、さらにその活動を活発にしなければなりません。
しかし、これらの目的に合致する治療法は意外に多くありません。
財団法人 光線研究所考案の可視総合光線療法は、創傷治癒の目的に合致した優れた治療法の一つということができます。
可視総合光線療法の光と熱エネルギーは、深部透過性が高い近赤外線による深部温熱作用によって全身・患部局所の血行を改善させます。
同時に、可視線と一部の紫外線による光化学作用によって細胞の再生・増殖を促し、創傷の治癒を促進させることができます。
◆全身・創傷部の血行改善
可視総合光線療法では、熱と光の両エネルギーが創傷治癒に重要な影響を与えています。
創傷治癒には、血行不良で生じる床ずれ(褥瘡)の例をみても明らかなように、血行改善が基本であることは誰でも理解できると思います。
可視総合光線療法の照射光線には、皮膚透過性に優れた近赤外線が豊富に含まれています。
近赤外線を吸収した生体は、全身と患部局所の血行が良好となります。
また、血行改善は鎮痛効果もあります。