口腔内の病気にコウケントー光線治療を併用

光線研究 第458号 (転載許可済) コウケントー光線治療では治療部位や照射範囲により集光器を使います。 日常の治療において1号集光器や2号集光器の使用頻度は多いですが、3号集光器は歯痛、歯肉の炎症、歯槽膿漏、口内炎(アフタ)、扁桃炎など口腔内の病気のときによく使われます。 これらの異常では病変の範囲が狭いため、狭い範囲を照射する3号集光器の使用による治療が適切となります。 口腔内のコウケントー光線治療の対象としては歯痛、歯槽膿漏が一番多い病気でしょう。痛みの中でも歯痛は大変辛いものです。 この痛みに治療用カーボン3001-4008番を使って、3号集光器にガラス管をつけて、患部に光線が当たるように口に軽くくわえて治療します。 この場合ガラス管はよく洗い又は消毒し清潔な状態で使用します。そして、痛みが軽減するまで照射を行います。 歯槽膿漏ではその範囲に応じて数ヵ所をそれぞれ3号集光器を使用し照射します。ただし、歯槽膿漏に侵された範囲が多い場合は2号集光器を用い照射する場合もあります。 歯槽膿漏は軽い状態であれば治療用カーボンは3000-5000番または3001-4008番を使います。 歯槽膿漏は光線療法いよって再発や悪化を抑え、抜歯の時期を少しでも遅らせることが治療目的となります。 歯に関する病気は歯科医の治療が必要です。 口内炎は胃腸の弱い方や風邪など体調の悪いときに口腔内の粘膜や舌によくできます。 なかでもアフタとよばれる潰瘍が繰り返しできる再発性アフタ口内炎はよくみられ、女性に多く、繰り返す痛みは大変な苦痛となります。 アフタには治療用カーボン3001-4008番を使って3号集光器を用いて照射しますが、原因が不明であるので、同じ3001-4008番のカーボンでからだの治療も必ず行います。 口内炎を繰り返すベーチェット病で、病院の治療で改善しなかった口内炎がコウケントー光線治療で再発が少なくなった例もあります。 扁桃炎は通常2号集光器を用い左右の咽喉部または口中部を照射しますが、扁桃腺に灰白色の膿栓ができている場合には3号集光器で直接扁桃腺を照射することがあります。 その際の治療用カーボンは、3000-5000番または3001-4008番を使います。
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