低温やけど、床ずれに可視総合光線療法で皮膚再生を促進

実践治療 報告集P124
80歳 女性 低温やけど、床ずれ
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今年80歳になる母親はからだが不自由で、ベッドと車椅子の生活のために、自力では何もできない状態でした。
昨年の冬に、電気こたつで左足首の上を低温やけどしました。
大きさは5×3cmほどでケロイド状になり、ひどい状態でした。
やけどから半年経って、やけどの縁から3cmほど新しい皮膚ができてきましたが、まだまだ痛々しい状態でした。
皮膚科から塗り薬をもらって、ガーゼを毎日取り替えていましたが、皮膚科医からは、「皮膚の再生はもう無理だろう」と言われてしまいました。
光線治療は、私が長年行っていました。
今度は母の低温やけどを何としても治したくて、光線研究所附属診療所に相談しました。
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光線研究所附属診療所からは、「高齢でもあり、低温やけどの治療は、時間がかかりますが、根気よく治療を続けられればよくなりますよ」と言われて元気づけられ、光線治療の処方をいただき、自宅で治療を始めました。
毎日治療を続けて、1ヵ月経ったころ、やけど痕が最初の半分くらいになり、皮膚が徐々にできてきました。
完全治癒にはまだでしたが、希望を持って治療にあたりました。
そんなとき、今度は肛門の近くと、背骨の飛び出したところに、床ずれができてしまいました。
そこで再び光線研究所に相談し、床ずれに対する光線治療の処方をご指示いただきました。
早速、その通り照射したところ、床ずれは、10日ほどの光線照射でみるみるよくなったので、大変驚きました。
低温やけどは、光線照射を始めて10ヵ月ほどになりますが、やけど痕が点状までに縮小し、今月中には完治しそうです。
◆光線治療(やけど・床ずれ)
治療用カーボン:3001-3002番を使用。
照射部位・時間:両足裏部・床ずれ患部(2号集光器)を各10分間、左足首を10~20分間照射。
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