褥瘡(床ずれ)に可視総合光線療法
可視総合光線療法 治療報告と症例集P121
85歳 女性
85歳になる母の光線療法について報告します。
平成8年の暮れ、母がめまいを訴えました。
頭重感も続いているため、病院で検査を受けたところ、脳梗塞と診断されました。
脳の血管に小さな梗塞が10個くらい見られると言われました。
医師からは、母が高齢なので大事にして、しばらく経過をみるように言われました。
その後は、寝床ですごす時間が多くなりました。
すると、寝ている時間が多くなってから2ヵ月後、床ずれが現れてきました。
母は筋肉が落ちているため、さらに歩行が困難となり、床ずれがだんだんと大きくなり、そこが痛みをともなうので大変つらそうでした。
困っていたところ、知人から光線療法を勧められました。
治療用カーボンは3001-4008番を使用し、両足裏部・両足首部・両膝部・腰部を各10分間、腹部・後頭部を各5分間、床ずれ患部(2号集光器)10~20分間照射。
光線照射開始後、徐々に頭重感が緩和し始めてと同時に、ふらつきやめまいのほうも軽減してきました。
また、定期検査の結果では、医師から脳梗塞が半分くらい改善していると言われました。
床ずれのほうも少しずつ痛みがやわらぎ、床ずれの範囲が縮小してきました。
光線照射開始約2ヵ月後には、さらに床ずれ部分が縮小し、痛みを訴えなくなりました。
照射3カ月後には、床ずれがすっかり改善しておりました。
現在の母は、床に就いている時間が少なくなり、よく歩くようになりました。
母の足どりが前よりもしっかりしてきた回復ぶりに、家族一同大変感激しております。