治療用カーボンの組合せと治療効果
光線研究 第543号
可視総合光線療法で使用している治療用カーボンは、多数あり、これらの組合せは理論的には数百通りになります。
実際には基本カーボン同士の組み合わせでほとんどの場合は十分な治療効果を期待できます。
光線研究所附属診療所の診察で当初指示した治療用カーボンや照射部位・照射時間は症状改善の経過により、変更することが一般的です。
また、光線研究所附属診療所の発行の書籍に掲載されている治療法も長時間同じで良いとは限りません。
同じ治療用カーボンの組合せで一定期間治療しても、思ったような治療効果が見られない場合もあります。
光線療法に用いる光と熱も生体にとっては一つの刺激です。
生体は同じ刺激に対して次第に慣れていきます。
また、同じ病名であっても病状(進行具合など)に違いがあったり、基礎体力が著しく不足していたり、睡眠や休養が十分にとれず慢性疲労の状態が続いている場合などにも効果の現れが遅いことがあります。
この様な場合、他の治療用カーボンの組合せで光の種類を変えることで治療効果に変化が見られることが少なくありません。