光線研究 第488号
やけどの光線療法
やけどをした直後は、まず水で冷やします。この場合、水道水などの清潔な水で冷やさなければなりません。
光線は受傷した部位に達し、そこに強い充血を起こし、鎮痛効果を発揮します。またやけどの障害により生じた組織の不要物を吸収排除することにより腫れも軽減させ、皮膚組織の障害を最小限にします。
単に水で冷やし続けるより、光線治療を行うことで著しく回復が早まります。光線治療は、鎮痛効果に加え殺菌作用があるので、感染や化膿を防ぎます。
さらに肉芽発生作用により受傷組織の再生を促します。光線治療を行うことで、夜も眠れないような痛みやヒリヒリ感が軽くなり赤みも和らいできます。
水庖がある場合は、無理につぶすと感染の危険が高いので、水庖の上から光線照射を行います。
数日間光線治療を行うことにより、水庖の下の皮膚再生が促され、水庖が自然に吸収されたり破れたりします。
小児や高齢者の治療に際しては、必ず誰かが付き添うようにします。
治療用カーボン
3001-3001番
光線照射距離
受傷直後は患部が熱に対して敏感な為、通常より照射距離を遠めにして治療します。
痛みが軽減するに従い照射距離を徐々に近くして、気持ちよく感じる距離で光線照射を行います。
集光器
患部の広さに応じて集光器を必ず使用します。
光線治療時間
30~60分位を目安にしますが、痛みの軽減がみられない時は更に治療を延長します。
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