風邪やインフルエンザに負けない体作りのための可視総合光線療法
光線研究 第556号
鼻やのどの粘膜を強化する
風邪やインフルエンザは鼻やのどから侵入してきますが、鼻やのどには、ウイルスの侵入を防ぐ機能が備わっています。
鼻やのどの粘膜には線毛という毛がびっしり生えていて活発に動いています。
ウイルス等の異物は、この線毛の働きと粘液で排出されますが、粘膜が乾いていたり、冷えていると線毛の活動が弱るので、ウイルスが侵入しやすくなります。
従って、粘膜を乾燥させないこと、良く温めることが、線毛の働きを強化し、ウイルス感染予防に効果的です。
首にマフラーを巻いたり、マスクをすることでも、鼻やのどの粘膜を保湿し、保温して線毛の動きを良くすることに役立ちます。
リンパ球の働きを強化
体内に侵入したウイルスに対しては、免疫機能が対応します。
免疫機能の一つは白血球で、白血球の中でもウイルスのような小さいものを排除する働きをするのはリンパ球です。
このリンパ球が少なかったり、リンパ球の働きが弱いと、ウイルスに感染しやすくなります。
従って、リンパ球を適度に増やしたり、リンパ球の働きを強化することが大切です。
リンパ球の増減は、自律神経との関係が深く、過労やストレス、睡眠不足等で自律神経の交感神経が緊張状態になると、リンパ球の割合が減ってきます。
イライラした多忙な生活を改め、睡眠時間を十分とり、のんびりとリラックスした生活を心がけることが、リンパ球を増やすことにつながります。
また、冷えを改善し体温を上げることもリンパ球を増やし、リンパ球の働きを強化することにつながります。
血中ビタミンD濃度を高める
血中のビタミンD濃度が高い人は低い人に比べ風邪やインフルエンザに罹りにくいという研究報告があります。
ビタミンDは日光浴によって皮膚で産生されますが、冬にインフルエンザや風邪が流行るのは、冬の日照量が少ないために血中のビタミンDが不足することも原因ではないかと考えられています。
風邪やインフルエンザの光線療法の作用
①鼻・のど粘膜を温め血行を良くし、粘膜を強化するので、線毛の働きが良くなり、ウイルスが侵入しにくくなる。
②交感神経の緊張をとり、体を良く温めることで、リンパ球を増やし、リンパ球の働きを強化するので、侵入したウイルスの排泄能力が高まる。
③血中のビタミンD濃度が高められ、風邪やインフルエンザに感染しにくくなる。
以上のような作用と光線療法の光と熱の作用で、体力も高められ、風邪やインフルエンザに感染しにくい体、また、感染しても軽症でこじらせないような体を作ります。
風邪やインフルエンザの光線治療方法
治療用カーボン:3000-5000番または5002-5002番。
照射部位:両足裏部10~30分間、両足首部・両膝部各5~10分間、後頭部5分間、左右咽喉部各5~10分間。
※鼻が弱い人は、鼻に2号集光器を使用し3001-5000番で5~10分間照射します。