虫さされの可視総合光線療法

光線研究 第531号
■一般的な治療
通常は、市販の痒み止めで対応できますが、発赤や痒みが強い場合は、皮膚科で処方されるステロイド外用剤を使用します。
特に症状が強い場合は抗ヒスタミン剤やステロイド剤の内服が必要になることもあります。
また、蜂に刺された場合などは、皮膚内に残った毒針を抜くことが必要です。
いずれにしてもこれらの治療は症状の軽減が目的で、原因虫からの回避、あるいは駆除対策を行わなければ繰り返し刺されることになります。
■光線治療
光線治療には、直接効果として、強力な抗炎症作用・消炎作用・創傷回復作用・殺菌作用があり、それらの作用で発赤、痒み、傷口の早い回復がはかられます。
また、間接効果として血行改善作用・免疫調節作用・自律神経調節作用があり、アレルギーが生じやすい体質を改善させ、症状を出にくくしていく効果があります。
◆治療用カーボン
3001-3002番、又は3000-3002番を使用、症状が強い場合は、4000-4002番、又は4000-4009番を使用。
◆照射部位
直接照射として、刺咬された部位の範囲に合わせ、必ず1号集光器又は2号集光器を使用し、患部の症状が軽減するまで照射します。
症状により10~30分間照射する場合もあります。症状が強い場合は1日2~3回照射します。
また、症状が強い場合に照射距離を近づけて熱く照射した方がより効果的と考えがちですが、強い刺激は血管循環を悪くして照射後に症状が強くなる場合があるので、気持ちの良い温かさで照射することが大切です。
間接照射としては、特に体調不良がなくても、体調管理のために普段より両足裏部・両膝部・後頭部(1号集光器使用)を各5分間の照射を行います。
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