膀胱炎と可視総合光線療法

光線研究 第539号
今回は尿路感染症の中で頻度が高く、再発を繰り返しやすい膀胱炎に対する可視総合光線療法について解説します。
膀胱は内臓の最下部に位置するため、からだ(内臓)の冷えによって血行不良に陥りやすく、また女性では短い尿道から細菌感染を受けることが多く、膀胱の炎症が起こりやすい状況にあります。
膀胱炎を繰り返すと細菌感染は腎臓におよび腎盂炎となります。
膀胱炎はからだが冷えると自然回復力が低下し症状が出やすいので、可視総合光線療法の光化学作用・深部温熱作用によってからだを温めて血行不良を改善し、抗菌ペプチドなど自然回復力を強化することが治癒につながると考えられます。
◆光線治療
治療用カーボン:3001-5000番、3001-4008番、3002-5000番、3000-5000番など。
光線照射部位・照射時間:両足裏部・両足首部・両膝部を各10分間、腹部あるいは左右下腹部を各5分間、腰部・後頭部(1号集光器使用)各5分間照射。
冷えの状況によっては膀胱部・腓腹筋部・陰部を各5~10分間の照射を適宜追加します。
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