腎不全(尿毒症)の諸症状に可視総合光線療法

光線研究 第435号
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尿毒症の治療は人工透析と食事療法が基本的な治療です。
したがって、光線療法は透析療法を補助する治療となります。
光線療法は透析療法の代わりはできませんが、可視総合線の多くの作用により症状が軽減し、さらに種々の合併症を少しでも予防することができ、社会復帰の助けとなれば治療の意義があると考えられます。
透析患者の中で職業についていない人は、その理由として体調が悪い、高齢のためとするものの増加が目立ちます。
このような結果は患者の高齢化および家族の問題(引っ込み思案)や長期透析に伴う合併症によるものであると思われます。
長期透析患者では感染症の予防は重要な対策となります。
◆腎臓病の治療用カーボン
3000-5000番、5002-5002番、3002-5000番。
◆照射部位及び照射時間
両足裏部・両足首部・両膝部を各5~10分間、後頭部(1号集光器)または左右咽喉部(2号集光器)を各5分間が基本の治療となります。
◎透析患者は貧血や動脈硬化などによりからだが冷えやすいので、冷える場合は治療を1日2回、とくに冷える両足裏部・両足首部・両膝部を充分に照射するとよい。
◎食欲不振や胃の調子が悪いときは背正中部(1号集光器)を10分間追加照射する。
◎不眠には治療用カーボン3002-5000番で前額部(2号集光器)を5~10分間追加照射する。
◎皮膚のかゆみには患部を各5~10分間追加照射する。
かゆみの範囲がひろい場合は集光しないで照射し、かゆみが限局している場合は1号集光器で照射する。
かゆみにも腎不全の治療用カーボン3000-5000番や3002-5000番を使ってもよいが、効果がなければ3000-3002番を、かゆみが強い場合は4000-4009番を使用する。
◎腰痛がある場合は腰部あるいは腰上部を5~10分間追加照射する。
関節痛には患部を1号または2号集光器で各5~10分間追加照射する。
治療用カーボンは腎不全のカーボンでもよいが、患部のみ3001-4008番で治療してもよい。
◎咳、痰がよく出る場合は左右咽喉部(2号集光器)と肩甲骨患部(1号集光器)の追加照射をする。
透析患者は貧血のため輸血を頻回に受けることがあるが、輸血による肝障害も少なくないので、この障害がある場合は3001-1000番を使って肝臓部(2号集光器)と背正中部(1号集光器)を各10分間追加照射する。
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