脳出血後の可視総合光線療法

光線研究 第529号
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私は69歳の男性です。毎年受ける人間ドックではいつも異常がなく健康が取り柄でしたが、68歳の時、脳出血で倒れました。
5月上旬の夕食後に、左手に強いしびれを感じ、しばらくすると左足にもしびれが出て、ろれつが回らなくなってしまいました。
近くの医者に往診してもらったところ、血圧が200㎜/Hg以上あり、すぐに救急車で総合病院に入院しました。
CT検査の結果、右脳に出血が見られ、病状が安定するまで2週間絶対安静となりました。その後血腫の除去手術を受け、6月よりリハビリを開始しましたが、左半身は全く言うことを効かず、立つこともままならず、情けない状況でひどく落ち込みました。
それでも、補助靴や杖を使い訓練を始め、伝え歩きが何とか可能になり、半年後の11月にやっと退院することが出来ました。
退院後、知人より光線治療を紹介してもらい、早速治療器を購入し、治療法を教えていただきました。
治療用カーボンは、3002-5000番を使用し、両足裏部・両足首部を各10分間、両膝部・腹部・腰部・後頭部(1号集光器使用)・左肩部(1号集光器使用)・左後肘部(1号集光器使用)・左手首部(1号集光器使用)を各5分間照射しました。
最初は左半身の方は温かみもあまり感じず、治療後も体調の変化を感じなかったので、2週間後より両足裏部20分間、両足首部・両膝部を各10分間、左肩部を左上腕部、左後肘部と左手首部を左前腕部に変更して各10分間照射しました。
光線治療でからだの冷えが改善してくると、治療後に左半身が少し軽くなったような感じがするようになり、その頃よりリハビリにも変化が出始め、歩行距離が伸びて、装具と杖を使いながらも10分間程度の散歩が出来るようになりました。
左手の動きは、なかなか改善が見られませんでしたが、左肩の重苦しい感じが軽くなってきました。
光線治療開始3カ月後には、バスでリハビリに通えるようになりました。退院直後にはタクシーの乗降も大変苦労していたことを思うと信じられない程の回復で、主治医も「極めて順調な改善を見たことは大変珍しい」と褒めて下さいました。
光線治療を始めて1年が経過しましたが、現在では1時間程の散歩が可能になり、階段の昇降も出来るようになりました。
残念ながら、左手の動きはまだまだですが、ほとんど動かなかった手指が開閉可能になり、最近では握力も測定できるようになってきました。
光線治療がなかったら、これほど順調な回復はなかったと思います。これからも光線治療を大いに活用してリハビリの効果を高めていきたいと思います。
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