可視総合光線療法 治療報告と症例集P８５
治療器２台の使用で、胸郭出口症候群の症状が改善 ４９歳 女性
生来の冷え症で、頭痛、肩こり、背中痛、手指のこわばりなどが続いていたが、更年期に入って、これらの症状が強くなってきた。
とくに頸、肩の周囲が重だるく、こりや張り感が強かった。
整形外科で診察を受けた結果、胸郭出口症候群と診断され、牽引治療・投薬を勧められた。
しかし、牽引で症状が悪化した友人の話を聞いていたので断った。
そのころ別の友人から光線治療を勧められ、光線研究所附属診療所を受診した。
光線治療
３００２－５０００番の治療用カーボンを使用し、両足裏部２０分間、両膝部・腰部・肩甲骨間部・頸椎下部・左右首すじ部（真横から照射）各１０分、腹部５分間照射。
治療の経過
自宅で光線治療を毎日続けた。
治療１ヵ月後、１台の治療器では冷えが充分に改善しないので、もう１台追加で求めて、合計２台を使用して治療を行った。
治療２ヵ月後、足が温まり、肩こり、背中痛が軽くなり、頸をまわすことが楽になってきた。
治療４カ月後、頸、肩の周囲がすっかり軽くなり、頭痛を感じることが少なくなった。
ひどいときは耳鳴りまで出ていたが、それもいつの間にか感じなくなった。
その後は、日によって頸、肩の周囲に重い感じが見られたことで、頸椎下部や首すじ部を長め（２０分間）に照射すると、改善が早くなった。
治療３年後の現在、体調はよく、光線治療で助かっている。
更年期症状ののぼせ感も少なくなっている。
コメント（光線研究所附属診療所）
胸郭出口症候群は、胸郭出口の狭い場所で神経や血管が圧迫や牽引されることによって生じる疾患で、頸や肩から腕にかけてのこりや痛み、手のしびれなどの症状が見られる。
本治験例の患者もやせ型で、なで肩の体型だったが、２台の光線治療器を使用することにより、冷え症が改善するとともに胸郭出口症候群の症状が改善した。
治療３年後の現在、光線治療継続に加えて、筋力強化のために水泳を実行している。