粉瘤(アテローム)の可視総合光線療法
◆粉瘤
アテロームとも呼ばれ、皮下にできた袋に、皮膚のアカや皮脂がたまって徐々に大きくなり腫瘍となったもので、悪性ではありませんので特に心配はありません。
全身のどこにでも生じますが、顔面部や頸部、背部、胸部などによくできます。
この腫瘍は、盛り上がった半球状で中央に点状の開口部があり、強く押すと、時にドロッとした臭い内容物が出ることがあります。
粉瘤は、皮膚開口部から細菌が侵入して化膿すると、患部は赤く大きく腫れ上がり、膿を持ち痛みを伴います。
炎症がなければ放置してもかまいませんが、強い炎症を起こす場合は切開し排出することもあります。
可視総合光線療法
粉瘤で炎症がある場合は、光線療法の腫脹吸収・消炎鎮痛作用で炎症を抑えます。
また、光線療法は、内容物の排出を促進しますので、これにより縮小している例はあります。
ただ、光線療法は炎症を促進して治療させるため、粉瘤にまだ炎症がない場合でも光線照射により炎症が引き起こされ、赤く腫れ、膿が排出されるなどの反応が出る場合があります。