慢性胃炎の可視総合光線療法

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可視総合光線療法 治療報告と症例集P190
76歳 女性
症状の経過
3年ほど前から、食べすぎると心窩部(みぞおち)を中心に鈍痛と膨満感を感じるようになった。
しだいに食事や食事量に関係なく、それらの症状が出始めた。
また、食後はいつも、胃部の重苦しい鈍痛とゲップ、胸やけで不快な思いをするようになった。
食欲もなく、元気もなくなり体重が2kg減ってしまった。
内視鏡検査の結果、慢性萎縮性胃炎と診断された。
消化剤を処方されたが、症状の改善が見られなかったので、光線研究所附属診療所に来診した。
10年来の腰痛と肩こりの持病もあり、整形外科の牽引治療を続けていた。
光線治療
治療用カーボンは3001-4008番を使用し、両足裏部・両足首部・両膝部・腰部は各10分間、頸椎下部(1号集光器)を5分間照射。
治療の経過
自宅で毎日、光線治療を行った。
治療開始1ヵ月目には、食後のゲップ回数が減り、心窩部の鈍痛が軽くなってきた。
食欲も出てくるようになり、食事も以前よりもおいしく感じられるようになった。
治療3ヵ月目には、からだが軽く感じられるようになり、10年来悩んできた腰痛と肩こりを、とくに意識しなくなった。
体重も2kg増えて、以前と同じになった。
治療開始4か月目には、食後も不快な症状はなくなり、普通に食事がとれるようになった。
内視鏡検査の結果、胃の炎症は治っていると診断された。
コメント(光線研究所附属診療所)
慢性胃炎ではとくに食事との関係はなく、持続的に心窩部に鈍痛がある場合が多く見られる。
痛み以外に食欲不振、もたれ感、重圧感、げっぷ、胸やけをともなうことがある。
不摂生、飲酒、喫煙、ストレスなどがリスクファクター(危険因子)となる。
光線療法により完治が期待できる。
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