口唇炎の可視総合光線療法

光線研究 第576号
82歳 女性 口唇炎
◆症状の経過
76歳時、歯周病による歯茎の腫れと痛みで歯科医院を受診した。
患部の抜歯後、歯茎の症状はとれたが、唇と唇の周囲がかぶれ赤みを帯びてきた。
皮膚科では、「口唇炎(原因不明)」と診断された。
処方のステロイドの塗り薬をつけると症状は改善するが、2~3カ月後に再発を繰り返した。
その後、3年ほど再発を繰り返す度に口唇炎の範囲が少しずつ広がった。
また、醤油やタレが唇に触れると腫れが悪化するので不安になり、以前股関節痛で使用して効果的だった光線治療を思い出し、口唇炎にも効果があるか、照射方法確認のため光線研究所附属診療所を受診した。
◆光線治療
治療用カーボンは、3001-3002番を使用。
照射部位は、両足裏部・両膝部・腰部・後頭部(1号集光器)を各5~10分間照射。
◆治療の経過
最初の1週間は光線研究所へ5回通院し治療した。
1回目の治療後、唇の腫れが引いて赤味が薄くなり乾いてきた。
3回目、唇がさらに乾き、カサブタになり始めた。1週間後、腫れ・赤味がほぼなくなり、峠を越えた感じがしたので自宅治療に切り替えた。
2週間後、唇は以前の普通の状態に戻った。
その後も再発予防のため光線は患部以外の身体への照射を継続した。
以後3年間、口唇炎の再発はなく元気に過ごしている。
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