偏った姿勢による膝痛に可視総合光線療法

光線研究 第491号
72歳 女性 左膝痛
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【症状の経過】
70歳の時に心筋梗塞で2ヵ月入院し、服薬で心臓は安定していた。
急ぎ足で歩くとやや息切れがみられた。
左膝痛は20年位前からみられた。
最近、膝痛は朝起床時など動き始めが特に強く、整形外科で変形性膝関節症なので仕方がないと言われていた。
ある程度歩くと痛みは軽減するので、歩行に心掛けていた。
【初診時の所見】
下肢全体の筋肉が硬く、特に左膝裏から腓腹筋部の筋肉が縮んで硬さがあり、左膝は完全に伸びない状態であった。
腓腹筋部と足裏部の表面温度は、左下肢が低かった。
また、左右大腿部とも周囲径は49.0㎝であった。
また、左肩が下がっていて、左肩が下がる姿勢や動作が日常生活でみられ、その結果、左下肢に負担がかかっていると考えられた。
【光線治療】
左膝裏から左腓腹筋部の筋肉の緊張を取り、左膝への負担を減らし痛みの解消を目的に通院治療を行った。
◆治療用カーボン
3001-4008番
◆光線照射部位及び時間
両足裏部30分間、両足首部・両膝部・腰部を各10分間、両膝裏部20分間、後頭部(1号集光器)5分間。
【治療の経過】
光線治療10回で、左膝裏から左腓腹筋部の緊張が緩和し、下肢の表面温度も左右同じになった。
しかし、自覚症状の変化は少ないため、膝のストレッチ運動を指示した。
治療20回目で、息切れも減り、左膝はよく伸びるようになり、痛みも起こらなくなった。
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