今までに多くのリンパ浮腫のコウケントー光線療法をしてきました。
腕のリンパの光線照射は、両足裏部・両足首部・両膝部・ふくらはぎ部・腹部・腰部・後頭部を照射した後に、
患部や脇の下や腕に直接照射を行う場合があります。
しかし、リンパの流れが悪くなっているところに光線照射をして、リンパの流れが渋滞を起こして、さらに浮腫が強くなることもあります。
その場合ですが、たんぽぽの臨床現場では、胸部と肩甲骨間部、腹部と腰部の4ヵ所を一度に照射することがあります。
上半身全体を光線照射することで、腕に溜まったリンパ液を体幹に戻してあげる働きを促します。
無理がなく、刺激も少なく、ゆっくり時間はかかりますが、リンパ浮腫をひどくさせない方法の一つです。
また、足のリンパ浮腫ですが、両足裏部・両足首部・ふくらはぎ部・両膝部の光線照射後に、下腹部・腹部・腰部・背正中部・臀部をよく当てましょう。
特に足のリンパ浮腫の場合は、腰部や背部がとても重要で、下半身の血液やリンパの流れを良くする「ツボ」です。
癌術後のリンパ浮腫のカーボンは、1000-5000番や1000-4008番を使いますが、1000-4002番を使うこともあります。