光線研究 第567号
傷ついた皮膚からの出血は血小板の働きで止血します。その後、炎症反応が起こり一時的に腫れや痛みが起こり治癒に向かいますが、この時点より光線治療を行うことで速やかな回復が図れます。
◆傷口の治療用カーボン
通常は3001-4008番の組合せを使用します。
皮膚の状態が悪く、刺激に過敏な場合には3001-3001番や3001-5000番を使用することもあります。
◆照射部位
患部は刺激に対して過敏になっているので、範囲に合うように必ず集光器を使用して照射します。
照射距離は通常の照射距離である30cmより遠目から行います。(集光器の先端より40~50cm離して照射します。)
照射時間は20~30分間行いますが、陽性反応が出た場合には照射距離を60cm以上離し、5~10分間の照射時間で経過を見ます。
上皮細胞が形成されるまでは1日2~3回照射するとより効果的です。
なお、早期の回復のためには全身の血液循環の改善が必要なので一般的な照射部位である、両足裏部・両膝部・腰部・後頭部を各5~10分間もしっかり行い、冷えないようにします。