アトピー性皮膚炎、気管支喘息に可視総合光線療法

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可視総合光線療法 治療報告と症例集P109
アトピー性皮膚炎と気管支喘息 16歳 男性
生後1ヵ月ごろから湿疹が出現し、小児科、皮膚科でアトピー性皮膚炎と診断された。
病院からのステロイド外用薬は、あまり使わなかった。
食物(卵・牛乳・大豆)アレルギー、ダニアレルギーがあり、食事療法、温泉療法、クロレラ療法などを行ったが、どれも効果は見られなかった。
かゆみが強いので、非ステロイドの外用薬をつけていた。
4歳時、手足の冷え、かゆみが強いので、すでに光線治療を行っていた母親に連れられて、光線研究所附属診療所を受診。
光線治療
治療用カーボンは3001-3002番を使用し、両足裏部・下腿部・両膝裏部を各10分間、左右そけい部・左右肘内側部・顔部を各5分間照射、後頭部と左右咽喉部は各5分間交互に照射。
治療の経過
非ステロイド系の外用薬と馬油を塗布しながら、自宅で光線治療を続けた。
治療3週間後、頚部前面とそけい部のかゆみは改善したが、他の部位は変化なく、37.2℃の微熱が続いていた。
治療2ヵ月後、口周辺の湿疹はよくなり、他の部位の湿疹もきれいになってきた。
治療7ヵ月後、アトピー性皮膚炎が足首の部分に少し再発したが、光線照射を続けたところ、2ヵ月ほどでよくなった。
その後は馬油のみで、アトピー性皮膚炎は落ち着いていた。
6歳時、喘息のため、病院に入院して治療を受けた。
アトピー性皮膚炎の状態はよかったので、治療用カーボン3000-5000番を使用して、喘息の治療を行った。
その後、喘息は光線治療と服薬により、10歳以降は安定し、アトピー性皮膚炎のほうはときどき部分的にかゆみが出る程度であった。
13歳ごろから学校でのストレスによると思われる眠気、フワフワ感、集中力の低下があった。
12年後(16歳)になって、アトピー性皮膚炎が少し再発したので、保湿用のワセリンと弱いステロイドの外用薬を塗布していたが、かゆみが続くので、光線研究所附属診療所を再診した。
現在は治療用カーボン3001-3002番を使用して、照射を続けている。
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