むち打ち症の痛みとしびれに可視総合光線療法
可視総合光線療法 理論と治験165
23歳 女性
症状の経過
タクシー乗車中に側面より車が追突し、右半身の打撲症および、むち打ち症と診断された。
右頚部から右肩背部にかけての圧痛、腰痛に加え右肩、右肘、右手関節の痛みが強く夜も眠れなかった。
右手指のしびれも強く、琴や三味線の演奏も出来ない状態であった。
整形外科で1ヵ月間、牽引治療と内服薬の治療をしたが、症状の改善はみられなかった。
演奏会が近いこともあり不安とあせりから、体重が3kgも減った。
光線治療
3001-4008番の治療用カーボンを使用し、両足裏部・両膝部・腹部・腰部・頸椎下部・右後肘部・右肩部・左右咽喉部・左右こめかみ部・右手指・右手首部を各10分間。
痛みの強い部位は20~30分間照射。
治療の経過
1週間に2~3回の通院治療を行った。
初日より熟睡できるようになった。
治療4回目(2週間後)で頸から背中にかけての痛みや重苦しさがとれたが、まだ右手のしびれと頸から右肩にかけての痛みが強く、十分な練習ができなかった。
10回目(1カ月後)で、練習中にも右手のしぼれを感じなくなった。
演奏会も満足のいく演奏を無事に行うことができた。