舌ガン術後ケアの可視総合光線療法
可視総合光線療法 実践治療報告集 P243
41歳 女性
若いころから、疲れがたまると、口内炎がときどき出ましたが、いつも1~2週間程度で治まっていました。
しかし36歳のとき、舌にできた口内炎が半年以上も治らなかったので、歯科医院を受診したところ、大学病院でしっかり診てもらったほうがよいと勧められました。
大学病院で詳しい検査を受けた結果、舌ガンという診断を受け、手術を勧められました。
あまりにも突然の宣告で、大変ショックを受け、落ち込みました。
手術を受けることに、どうしても積極的になれずにいたとき、仲のよい友人にそのことを話すと、光線治療を勧められました。
友人宅にあった光線治療器を借りて、友人にやり方を教えてもらって、治療用カーボン1000-4008番で照射しました。
光線治療を始めると足が温まり、精神的に少し落ち着いてきて、手術を受けることに前向きになってきました。
37歳のとき、舌ガンの患部切除の手術を受け、さらに再発予防のため、術後に抗がん剤治療を受けることになりました。
1クール(通常は3~4週間ごとの治療単位)目の抗がん剤治療終了後には、とくに副作用もありませんでしたが、2クール目以降は、食欲低下、味覚異常、両足のしびれなど、さまざまな副作用が出てきました。
また、抗がん剤治療の影響なのか、光線治療のあとでも、足があまり温まりません。そのことや抗がん剤の副作用軽減などを相談しようと、光線研究所附属診療所を受診しました。
光線治療の処方をいただき、その照射方法で毎日、自宅で光線治療を行いました。
抗がん剤の副作用は出ましたが、がまんできる程度で1年間の抗がん剤治療を、予定通り行うことができました。
その間、手術の後遺症で、唾液の出が悪くなったり、しゃべりづらかったりは多少あったものの、味覚は正常に戻りました。
食欲も回復し、両足のしびれもほとんど気にならなくなりました。
現在も光線治療を続けているお蔭で、病院で受けている定期検査でも、ガンの再発はありません。
光線治療には大変感謝しております。
光線治療
治療用カーボン:1000-4008番。
照射部位・時間:両足裏部・両足首部・口中部(2号集光器)を各10分間照射、両膝部・左右咽喉部(2号集光器)を各5分間照射。