湿疹と可視総合光線療法

光線研究 第535号
湿疹と可視総合光線療法
紫外線・可視線・赤外線の各作用と湿疹治療

アトピー性皮膚炎をはじめ湿疹を来す疾患は多くあり、日常的によくみられます。可視総合光線療法は痛みの治療と同様に皮膚病の治療に多数の方々が愛用しています。
湿疹は生命に係わることではありませんが、眼に見える疾患であり見た目や痒みなどの不快感を伴う疾患です。
急性・慢性の湿疹が本療法のよい適応であることは可視総合光線療法の特性にあります。
光線療法に用いる紫外線は、人体に有害な紫外線は含まれておらず、また太陽光線に含まれる紫外線と比べても非常に僅かです。
この紫外線には、殺菌作用、止痒作用、ビタミンD産生作用、免疫調整作用などがあります。
また、可視線には免疫賦活作用、組織内呼吸の活性化など、赤外線には血液・リンパ系の循環改善作用、熱ショック蛋白の産生などがあり、これらの各光線が総合的に働き湿疹を改善に導きます。
湿疹など皮膚患者では光・熱エネルギー不足から、からだが冷えやすく、このため消化機能、免疫機能、排泄機能が低下するため、体内で生じた異物や不要物を処理する能力が悪くなります。
この処理を皮膚及び皮下組織が行うことになります。つまり皮膚に炎症を起こして異物や不要物を体外に排泄することになります。
これが湿疹・皮膚炎の病歴と考えられます。したがって湿疹など皮膚患者では、まずからだをいつも温かい状態に保ち、消化機能、免疫機能、排泄機能の働きを改善することが重要です。
光線療法の動画はこちらよりご覧ください。
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