光線研究 第556号
70歳 女性
60歳頃、風邪のあとに咳が長引いて検査を受けたところ、「非定型抗酸菌症」との診断を受けました。
この病気は、結核ではないが結核の親戚のような菌で、感染力は弱いが、なかなかしつこくて治せない病気だ、と説明を受けました。
結核ではないと聞いてほっとしましたが、治せない病気と聞いてびっくりしてしまいました。
とりあえず、病院で肺の洗浄をしてもらったところ、咳が止まったので、そのままになっていました。
しばらくは症状がなかったのですが、5年くらい経った頃から痰が増えてきて、階段の上り下りでは息が切れ、また夕方には、とても疲れるようになりました。
久々に病院で肺の検査を受けたところ、非定型抗酸菌症が少し進んでいましたが、薬がないので様子を見ましょうとのことでした。
何とか自分で体力や免疫力をつけるしかないと思っていたところ、姉に光線照射を勧められ、光線研究所附属診療所を受診することにしました。
光線研究所附属診療所の先生にも、「光線治療で治すことは難しい病気ですが、症状を軽減させたり、進行を抑えるのには良いでしょう」とのことで、次の照射方法の指導を受けました。
治療用カーボン3000-5000番を使用し、両足裏部・両足首部・両膝部を各5分間、肩甲骨間部(1号集光器使用)10分間、左右咽喉部(2号集光器使用)各5分間照射するというものでした。
早速治療器を求め、自宅治療を始めましたが、最初のうちは、治療をするととてもくたびれるので、1日か2日おきに治療をしていました。
1ヵ月を過ぎる頃からくたびれることもなくなり、痰も少なくなってきました。しかし、階段での息切れはなかなか良くなりませんでした。
根気良く光線照射を続けたところ治療3年目頃から息切れもなくなってきました。
昨年、治療用カーボンを切らして暫く光線照射を行わずにいたら、また咳・痰が出るようになりました。
病院の薬を服用しましたが、食欲が落ちて全身に湿疹も出て大変な思いをしました。薬の怖さを知り、また、光線照射を続けると、咳や痰も治まります。
現在発病して10年になりますが、半年ごとに肺のレントゲン撮影を行っています。
非定型抗酸菌症は進行していないようでうれしく思っています。
これも光線療法のお陰と思いとても感謝しております。