閉塞性血栓血管炎

光線研究 第488号
◆閉塞性血栓血管炎
動脈の閉塞性疾患としておこることが多く、下肢だけでなく上肢の罹患例もあります。
特徴は血管壁全層に及ぶ炎症で、動脈内腔の狭窄をおこし、血栓(血の固まり)形成や動脈周辺の線維性増殖を伴います。
青壮年期の男性に好発し、喫煙と関係があるといわれます。
しびれ感、冷え感、疼痛、跛行、皮膚の栄養障害、末梢の壊死などがおこります。
■閉塞性血栓血管炎
35歳 男性
【病状の経過】
若い頃より足の冷え感が強く、30歳頃より歩くと右足先にしびれを感じるようになった。
次第に足趾の色が暗紫色に変色し、しびれも強くなり右3趾に潰瘍が出現した。
検査の結果、閉塞性血栓血管炎と診断され、以来5年間通院治療を続けたが、症状は悪化する一方であった。
その後、右5趾及び左4・5趾にも潰瘍が出現し、痛みで歩行がつらく、睡眠も十分にとれない状態となった。
知人の紹介で光線研究所附属診療所を受診した。
【光線治療】
治療用カーボン:3001-5000番
光線照射部位:両足裏部・両膝部・腹部・腰部・左右踵部(1号集光器)・右足首部(1号集光器)・後頭部(1号集光器)・右3・5趾           (2号集光器)・左4・5趾(2号集光器)
光線照射時間:各5分間。
【治療の経過】
自宅で光線治療を行い、1日20本のタバコも止めた。
治療開始当初は、両足裏部を2~3分照射すると痛みが増し治療を中止しなければならなかったが、治療を継続するに従い、治療により痛みが軽減するようになった。
治療開始3カ月後には、足の潰瘍が乾き盛り上がってきた。
治療を行うと皮膚の色もきれいになり、冷え感も解消するので2時間位治療する日もあった。
治療開始2年目には潰瘍の跡も全くなくなり完治した。
足を切断するしかないと言っていた主治医も奇跡だと驚いていた。
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