急性・慢性の膀胱炎に可視総合光線療法
理論と治験P261
慢性膀胱炎 35歳 女性
7年ぐらい前より膀胱炎を繰り返しており4年前より特にひどく、1年前の出産後より、いっそう悪化した。
また、腟炎で帯下もあり、冷え感が強く1時間ごとに排尿があり、排尿痛も強く長時間の外出ができなかった。
総合病院泌尿器科と婦人科に通院していたがあまり効果がなかった。
光線治療:3001-4008番のカーボンを使用し、両足裏部・両膝部・腰部各10分間、背正中部・左右下腹部・陰部を各5分間照射。
治療の経過
光線治療開始2ヵ月間で排尿困難や排尿痛はやや緩和したが、冷え感や排尿回数、残尿感は変化がなかった。
治療3カ月後、頻尿状態が解消し残尿感や会陰部の灼熱感、背中の重たい感じと不快感が改善した。
下肢の冷え感がなくなり膀胱炎が完治した。
慢性膀胱炎 59歳 女性
昨年夏頃より頻尿となり、検査の結果、尿に菌が認められ膀胱炎と診断された(3年前にも同病を患った)。
薬を処方されたが細菌はなくならず、薬の副作用で胃腸障害も現れた。
頻尿、排尿痛、不眠に悩んでおり、光線研究所附属診療所を受診した。
光線治療:3002-5000番の治療用カーボンを使用し、両足裏部・両膝部・腰部・左右下腹部・後頭部を各5~10分間照射。
治療の経過
光線治療を始め胃腸障害が緩和した。
治療2ヵ月後、冷え感が改善しよく眠れるようになった。
排尿痛はやや緩和したが、細菌がまだ認められ頻尿状態であった。
治療3ヵ月後、尿中細菌がほとんどなくなり、投薬は中止となった。
頻尿が解消し排尿痛も改善している。
急性膀胱炎 60歳 女性
光線治療器は20年前から使用しており、蓄膿症、耳鳴り、歯槽膿漏、白内障、火傷などの治療に活用してきた。
今回、鼻づまり・頭痛・微熱・のど痛・咳の風邪症状に加えて、下腹部の疼痛と尿の出が悪くなった。
近医で尿検査を受け、尿混濁もみられ急性膀胱炎と診断された。
抗生物質を投与されたが、服用するとむかつき感が出るので1回で中止した。
光線治療:3002-5000番の治療用カーボンを使用し、両足裏部10分間、両足首部・両膝部・腰部を各5分間、肩甲骨間部5分間、左右咽喉部を各5分間照射。
治療の経過
光線治療に専念し、1日2回(朝・晩)の治療を行った。治療3日目の朝には、すっきりと目覚めることができ、下腹部の疼痛など自覚症状は完全に消失して、尿の出もよくなった。
また、鼻づまりやのどの痛みなど風邪の症状もなくなった。