太陽光とは②

光線研究 第471号
太陽光は、波長の短い光から、波長の長い光まで連続した光が総合された光で、大きく性質の違う3種類の光線が含まれています。
私たちが目で見る事ができる光は可視光線と呼ばれ、虹の時に見られる赤・橙・黄・緑・青・藍・紫の7色の光からなっています。
この光のおかげで我々は物を見ることができます。
また植物の光合成にはなくてはならない光です。可視光線は、生体に対しては内分泌系の調整や生体リズムにかかわっています。
さらに各色によって生体が種々の反応をすることが研究され解明されつつあります。
暖かいと感じる光は可視光線の赤色より波長が長く、目には見えず赤外線と呼ばれています。赤外線は生体に透過しやすく温熱作用があるので、体温維持に必要な光です。
日光消毒ができたり、日焼けをおこしたりする光は可視光線の紫より波長が短く、やはり目には見えませんが紫外線とよばれます。
19世紀末にくる病の原因が日光不足にあることがわかり、その後この紫外線の作用により生体で生成されるビタミンDが、カルシウムの吸収に不可欠であることがわかりました。
さらに最近では、このビタミンDが制癌作用など、他の面でも生体に重要なことがわかってきました。
以上のように太陽光線に含まれる紫外線・可視光線・赤外線の各々の作用が総合されて生体に作用しています。
では、実際太陽光が不足した場合生体にはどんな影響がでるのでしょうか。続く・・・
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