光線研究 第474号
46歳 男性
◆症状の経過
3週間前より左肩にひっかかり感と肩から左腕全体の痛だるさを強く感じるようになった。
整形外科では五十肩と診断。仕事は裁断業で大きな紙や重い荷物を持つことが多く、特に仕事後では痛みが増強した。
2~3日前より夜間痛が現れ、睡眠もとれなくなった。また、一昨年9月の腰椎ヘルニアの手術以降右股関節痛があり、仕事中は右臀部にまで痛みが広がり辛いことが多かった。
なお、20年来の気管支喘息もあり、発作を繰り返し薬を切らすことができない状態であった。
◆光線治療
治療用カーボン:3001-4008番
照射部位:両足裏部・両膝部・腰部・左右下腹部(1号集光器使用)・左右咽喉部(2号集光器使用)を各5分間、左腋窩部(2号集光器使用)・右臀部(1号または2号集光器使用)・左肩部前後(1号集光器使用)を各10分間照射。
◆治療の経過
自宅で光線治療を行ってまず痛みの軽減に努めるように指示した。
さらに痛みが軽減して筋肉や関節組織が充分に柔らかくなってから振り子運動と腰痛体操を指示した。
五十肩は治療1週間で、股関節痛と殿部痛は治療1ヵ月で完治した。
身体が温かくなって気管支喘息の発作も出なくなり、呼吸が楽になった。
食欲、睡眠も良好で、体力がついた実感が出てきた。気持ちも積極的になり、水泳教室へ参加予定である。
現在は喘息治療を中心に再発予防を兼ね光線治療を継続している。